代替的大陸

だいたいてきたいりく。Alternative continent(オルタナティブ コンティネント)

最新のFRBメンバー発言から9月米利上げを予想・票読みするよ

ブレグジット当日は相場が乱高下して実に面白かった。ブレグジットの世論調査を分析した依然のエントリーはトレードで手が回らなくなったため、途中で終わっているが日本で最も正確な内容ではなかったと思う。

少なくともあのエントリーを読んでいた人は思いっきりロングに張ることはなかったのでなかったと思う。

トレード的にはポンド円だけについて言えば、平均154円ぐらいでショートして、朝方ユーガブの出口調査と混同しかねない世論調査で160円まで踏み上げられて、開票中、結果が出る直前138円付近で決済した。1600PIPS程度。

なぜ直前に決済したかと言うと、もし残留の結果が出た場合、高速アルゴで一瞬で165円ぐらいまで踏み上げられることを予想したからだ。結果は離脱だったため、野良トレーダーの僕たちは高速コンピューターの本当の性能をまだ知らない。

 

前置きが長くなったが、9月の利上げでも同じようなことが起こるだろう。それはFRB会合当日だけでなく、それよりも前なのかも知れない。9月に利上げしない確立の方が高いのだが、それを正確に知っておくのはトレードの瞬間的な判断に役立つだろう(と思う)。情報のエントロピーをできるだけ小さくしたいということはあるが、最後のところはいつもバクチである。

 

(本論はここから)

 

票数は全部で10票。6票以上で利上げとなる。

では、一人ずつ確認していこう。(赤系の文字は利上げ、青系の文字は見送り)

結論から言ってしまうと、FRB理事5人のうち、タルーロ理事、パウエル理事、ブレイナード理事の3人が利上げに慎重な姿勢を示したため、9月利上げはほぼないと言えるだろう。しかし、連銀メンバーが利上げに傾いていることやブレグジットみたいなこともあるので気をつけたい。

 

1.イエレンFRB議長(ハト派) 発言:やや利上げ 本音:利上げ見送り?

 

2.フィッシャーFRB副議長(隠れタカ派) 発言:利上げ 本音:? 

 ・市場では「フィッシャー副議長はこれまでFRBの重鎮だと思っていたが、急に人格が変わったような足軽ぶりで、いったいどうしたのか」(外為アナリスト)との意見も聞かれた。〔マーケットアイ〕外為:ドル102円後半、フィッシャーFRB副議長発言に米国債は反応薄 | ロイター

 

3.タルーロFRB理事(ハト派) 発言:利上げに慎重、本音:利上げ見送り 

タルーロ発言にドルが伸び悩み=NY為替 | 為替ニュース | Klug FX(クルークFX)

・この発言が9月10日23:41の記事。その後もダウは下落しているので必ずしも利上げを原因とするものではないようにみえる。

 

4.パウエルFRB理事(中立) 発言:利上げに慎重、本音:利上げ見送り

慎重かつ忍耐強い利上げを支持━パウエル米FRB理事=報道 | ロイター

FRBパウエル理事、早急な利上げに慎重姿勢 :日本経済新聞

 

5.ブレイナードFRB理事(ハト派) 発言:利上げに慎重、本音:利上げ見送り

米ダウ平均、上げ幅220ドル超す ブレイナードFRB理事「緩和解除は慎重に」 :日本経済新聞

先制的な政策引き締め論、説得力弱い=ブレイナードFRB理事 - WSJ

 

6.ダドリー・ニューヨーク連銀総裁 発言:利上げ、本音:?

米NY連銀総裁:9月の利上げあり得る-市場は過小評価 - Bloomberg

・ダドリー・ニューヨーク連銀総裁(ニューヨークでの記者会見で):利 上げ時期の判断基準は雇用の伸び、GDPではない。

・最近の雇用統計は労働市場への懸念を緩和。

 

7.ローゼングレン・ボストン連銀総裁(ハト派) 発言:利上げ、本音:  

・「利上げを待ちすぎれば過熱リスクが増す」。

・ハト派なのに利上げ前向き発言で市場にインパクトを与える。

 

8.メスター・クリーブランド連銀総裁(タカ派) 発言:  本音:

・7月、政策上の操作対象ではないが公定歩合の引き上げを主張した。

 

9.ブラード・セントルイス連銀総裁(中立) 発言:利上げに慎重、本音:

米セントルイス連銀総裁、「現在の状況、2年半続く」 利上げに慎重姿勢繰り返す :日本経済新聞

・7月、政策上の操作対象ではないが公定歩合の引き上げを主張した。

 

10.ジョージ・カンザスシティー連銀総裁(タカ派) 発言:利上げ、本音:利上げ 

・7月のFOMCで利上げを求めて据え置きに反対

 

9月利上げ確率記事

(9月8日)

ゴールドマン、9月の米利上げ確率を40%に再び引き下げ - Bloomberg

(9月9日)

9月9日の海外株式・債券・為替・商品市場 - Bloomberg

ローゼングレン総裁の発言を受けて、市場が織り込む9月利上げの確率は一時38%に高まった。その後は30%に低下。7日には22%に後退していた。同確率が少なくとも50%となるのは12月以降。来週には小売売上高や消費者マインド指数、鉱工業生産などの経済指標が発表される。 

米利上げめぐりFRB内なお隔たり、9月会合控え高官発言に温度差 | ロイター

金融市場では、ローゼングレン氏のタカ派な発言を受けて、9月利上げの観測が上昇。予想確率は発言前の24%から30%に達した。

だがその後は、ハト派色の強いタルーロ氏の発言を受けて20%に低下した。

(9月12日)

米9月利上げ確率15%に低下、ブレイナードFRB理事発言で | ロイター

ブレイナード理事の発言を受け15%に低下。 

 

9月11日メモ

・現在は5対5といったところか。

・今の段階だと9月利上げの可能性は消えた訳ではない。

・FRB理事の2人が早期利上げに慎重な姿勢なのが大きい。ブレイナード理事が仮に12日の講演で利上げに慎重な姿勢を見せた場合は9月利上げが見送られる可能性が高い。

・9月13日からFOMC会合までブラックアウト。

 9月12日メモ

・ブレイナード理事が事前予想通り、ハト派利上げに慎重な姿勢を見せたことでマーケット的には9月利上げの確率は大幅に低下。

・連銀メンバーは、利上げに傾いているのが注意点。