前のエントリーを書き始めた時は、トランプ大統領は絵空事的な感じでしたが、多少現実味を増してきました。本人が予言したブレグジッドと再来です。
米大統領選挙のニュースも溢れるほど報じられていますので、このエントリーの意味合いも少なくなってしまいましたが、もう少し続けましょう。
11月4日
現在の状況はNHKが比較的正確に伝えているのではないかと思います。
混戦の米大統領選 8日の投票日に向け激しい攻防続く | NHKニュース
11月4日 5時11分
出典:NHKニュース
3日時点の世論調査では1.7ポイント差です。
エアフォースワンを駆使して接戦州で援軍するオバマ大統領の効果が大きいのではないかと思います。
オバマ大統領が同じくフロリダ州で応援演説を行い、「トランプ氏は大統領としても軍の最高司令官としても不適格だ」と強く批判しました。
アメリカ国民に人気の高いオバマ大統領の発言は説得力があります。核ミサイルボタンをまかしていいのかという熱弁までふるっています。一方、トランプ陣営のトリ?はメラニア夫人です。
ヒラリー候補としてはオバマ効果でこのまま逃げ切りたいところです。
10州で接戦が予想されているようで、まだまだ激しい攻防が予想されています。
状況的にはこんなところだと思います。
*
では投票日が近づいてきましたのでもう少し詳しくこの攻防を見てみましょう。勝敗の鍵を握る選挙人獲得数です。
いろいろな調査媒体から発表されていますので、いくつか見てみましょう。
ロイター/イプソス : 302人対236人
米大統領選、クリントン氏依然優勢 激戦州でトランプ氏と互角の戦い | ロイター
2016年 11月 4日 11:15 JST
ロイターの最新の報道では、ヒラリー候補が確実が256人、最終的な見込みが302人で、トランプ候補が236人となっています。
ただ、270人を獲得する確立は、先週の95%から90%に下落しています。つまり、現在のトランプ候補の勝率は10%です。まだまだですね。
リアル・クリア・ポリティクス : 226人対180人(未定132人)
毎日新聞2016年11月4日 東京朝刊
クリントン氏の勝利を予想した米有力紙 「トランプ氏が勝つことも」 : 東亜日報
Posted November. 04, 2016 09:06, Updated November. 04, 2016 09:14
「バージニア州(13人)とペンシルバニア州(20人)がクリントン氏優勢から再び接戦州に変わったことが大きな影響を及ぼした」と分析した。フロリダ州(29人)、オハイオ州(18人)、ノースカロライナ州(15人)などの重要接戦州もまだ優劣がはっきりしない。
CNN/ORCが同日公開した世論調査も、両候補が主な接戦州で誤差範囲内で接戦を繰り広げている。クリントン氏は、フロリダ州(49%対47%)ペンシルバニア州(48%対44%)で僅かにリードし、トランプ氏はアリゾナ州(49%対44%)ネバタ(49%対43%)で一歩リードしている。
代表的なシナリオは、トランプ氏が2012年の共和党大統領候補ミット・ロムニー氏が勝利した州をすべて取り、コロラド、フロリダ、アイオワ、オハイオ、ニューハンプシャーなど接戦州5州で勝利する場合だ。次は、ノースカロライナ州をクリントン氏が取り、トランプ氏がネバタ州、ウィスコンシン州などで勝利する場合だ。
クリントン陣営のファイアーウォール
【米大統領選2016】ドナルド・トランプ氏の勝ち方 なぜ劣勢州に注力
2016年11月03日 13:59
誰もが接戦州だと認める州(オハイオ、フロリダ、ノースカロライナ、アイオワ、アリゾナ、メインの半分)すべてでトランプ氏が勝ったとしても、トランプ氏が獲得する選挙人は268人。ホワイトハウス入りに必要な270人には2人足りない。
まさかの事態に備えてクリントン陣営は270人が突破されないファイアーウォールを考えているようです。用意周到です。
オハイオをのぞくラストベルト3州(ミシガン、オハイオ、ペンシルバニア)では、ヒラリー優勢が伝えられています。現在のところこの図の通りです。
米ラストベルト3州、クリントン氏が通商問題で支持率リード=調査 | ロイター
2016年 11月 3日 23:50 JST
選挙当日のスケジュールについての記事
2016 年 11 月 4 日 07:33 JST 更新
11月9日(日本時間)
AM8:00~ インディアナ州、ケンタッキー州の一部で締切
AM9:00~ フロリダ州(パンハンドル地域は除く)、バージニア州、インディアナ州西部、ケンタッキー州で締切
AM9:30~ ノースカロライナ州、オハイオ州の投票結果(出口調査?)
AM10:00~ フロリダ州パンハンドル地域、ニューハンプシャー州、ペンシルベニア州、ミシガン州の大半の地域で投票が締め切
AM11:00~ アリゾナ州、コロラド州、ニューメキシコ州、ウィスコンシン州、ミシガン州のアッパー半島
PM12:00~ ネバダ州とユタ州の投票が締め切
PM1:00~ おそらく当選確実速報、ハワイ州とアラスカ州の投票締め切り
PM以降 フロリダ最終結果(共和党の地盤であるパンハンドル地域が中部時間帯に含まれているため)
接戦州が増えているため、最終結果は日本時間9日の15時以降になるのではないかという見方も出ています。
重要州
フロリダ
オハイオ
ノースカロライナ州とバージニア州
先行指標
インディアナ州のビーゴ郡
オハイオ州ではオタワ郡とウッド郡
タンパを含むフロリダ州ヒルズボロ郡
11月6日
最新のエレクトリカルマップです。
クリントン216対トランプ164(未決158)
(取得時間11月5日20:28PM、11月6日23:20PMも同じ)
出典:リアルクリアポリティクス
11月8日
最新のエレクトリカルマップです。
クリントン203対トランプ164(未決171)
(取得時間11月8日11:00AM)
出典:リアルクリアポリティクス
クリントン候補の確定が減って接戦州が増えていますね。トランプ候補は変わらずですね。
支持率はヒラリー候補が少し戻し、その分トランプ候補が少し落とした感じです。
47.2Clinton (+2.9) 44.3Trump
(取得時間11月8日11:00AM)
出典:リアルクリアポリティクス
関連記事